今回は大腿筋膜張筋です。
初めて聞く方は呪文の様に感じるかもしれませんが、それなりに有名です!
ここが硬くなっている人は多いです。
原因は様々だからです。
概要
どんな筋肉?
大腿筋膜張筋 tensor fascia latae だいたいきんまくちょうきん
紡錘状の筋で、大腿の前外側部に位置し、大腿筋膜が2層に分かれた間に位置する。
(渡辺 2010)
股関節の膝関節2つを跨ぐ2関節筋となっています。
どんな働きをする?
- 膝を伸ばす時に補助として働く
- ただし、30°以上膝が曲がっていたら曲げるのに補助として働く
- 股関節の曲げる・外に開く・内巻きの補助をする
- 真っすぐ気を付け状態だと骨盤と太もものを固定として働く
この様に股関節と膝関節を跨ぐので様々な所で活躍してくれています。
その分、Overworkになり硬くなったり、時には痛みの原因となります。
ストレッチ方法
スタートポジション
寝転んで下図のポジションになる。
両手を広げて身体が転げない様にした方が下肢の操作がしやすいです。
股関節は20°くらい前に曲げた状態で、反対の足で外側から内側に向かって押さえます。
そうすると、図の赤い筋肉の部分に突っ張りを感じると思います。
注意:股関節45°くらいになると違う筋肉(中殿筋)のストレッチになってしまう。
ストレッチ -ホールド&リラックス-
1⃣
ストレッチ側(右)の足の力はそんなに強くなくて大丈夫です。
筋肉に力を入れる事が目的です。(筋収縮)
2⃣
3⃣
1⃣~3⃣を3set実施 → 10秒キープ → 内ももに力を入れて終了へ!
1⃣~3⃣実施して少しずつストレッチを強めていきます。
そして、伸びきった所で10秒間ストレッチ状態を維持します。 この時、両足は何もしないで維持のみです。
最後に、内ももに力を10秒間入れます。(相反抑制)
これで終了です。
※相反抑制:収縮した筋肉と逆の作用の筋肉を反射的に緩ませる。
まとめ
大腿筋膜張筋のストレッチ方法についてご紹介させて頂きました。
寝転んで、股関節は20°くらいで保ち、ストレッチしていきます。
ホールド&リラックスと言うストレッチの手段の1つを載せています。
もし難しければ、今回であれば左足で右足を内に30秒間ストレッチのみでも大丈夫です!
ありがとうございました!
参考文献
- 渡辺正仁.理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のための解剖学,廣川書店,2010,396p
- 原晋・中のジェームズ修一,青トレ 青学駅伝チームのスーパーストレッチ&バランスボールトレーニング,徳間書店,2016,128p
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