本日は
- 膝が痛い
- 外反母趾
上記2点がある方は参考にして頂ければと思っています。
私自身、外反母趾で膝も痛かったです。
靴にも穴が空く程、それは酷い歩行でした。(該当する方すみません!)
この膝の痛みと外反母趾の条件だけでも複数の原因が考えられます。
ここでは、その中でも私自身がそうだったパターンをご紹介させて頂きます。
外反母趾が歩行に与える事
外反母趾によって影響が出てしまうのは今から挙げる事と他にも多く存在します。
今回はその中でも膝の痛みに繋がる可能性があるものを3つ挙げさせて頂きました。
小指の方に体重がかかる(外側接地)
初めに次の黄色枠のMEMOを見て頂き、理想とされる歩行の体重移動をご参照下さい!
歩行時、理想とされる足の中での体重移動は踵から付き小指側に流れ、最終的には親指と人差し指の間を抜けていきます。実際には親指と人差し指がメインで蹴り出し、中指は補助的な位置づけになりそうです。
これを踏まえた上で、
外反母趾の方は親指に体重をかけられません。
これは以下の問題がそうさせています。
- 親指が内側方向に曲がってしまっているので物理的に荷重がかけられない。
- 親指の床に押し込む力が弱っている。
1は何となくイメージできるかと思います。
支えたい所に足指がないので踏ん張れないですね。
2は親指の変形により足の横アーチが低下してしまう事です。
ドーム状に構成された足の横アーチは親指の崩れにより平坦化します。
そして足の骨と骨は開いていき、足の横幅が広がっていきます。
これを開張足と言われています。
上記2点により母趾側に体重がかけられないので小指側に体重が逃げていきます。
このパターンの方は足の薬指と小指の付け根辺りに胼胝(タコ)や魚の目が出来ているかもしれません。
歩行時の後ろ足が出ない(立脚後期)
親指に体重がかけられないので蹴りだしが出来なくなります。
蹴りだしができないと言う事は後ろ足が出ない事になります。
蹴り出しは歩行の推進力となるものです。
ですので、これができないと効率の悪い歩行となります。
それでも我々は2足歩行で前進しないといけません。
ではどこから推進力を手に入れるのでしょうか。
それが次の問題に繋がっていきます。
体が前のめりになる(体幹前傾)
歩行は身体の体重を移動させます。
物には体重の中心となる重心がります。
重心は様々な方法で移動させられます。
先程の後ろ足で蹴り出す事で、身体が前に行くのも一つです。
誰かが背中を押して、一歩前に行く事も体重の移動です。
外反母趾により蹴り出しができなくなると前方に体重を運ぶ事ができなくなります。
我々の身体の中には非常に重たい物があります。
そうです、頭です!
これをコントロールできないと上手に移動はできません。
ですので、前のめりになる事で頭を前方に位置させ重心を前方に送ります。
この時、見て欲しいのが縦の赤線(重心線)です。
身体全体の重心から地面と垂直になるようにしたものです。
膝の前を通り、両側の膝は勝手に伸ばされる方向に持っていかれます。
立って前のめりになってみてください。膝が勝手に伸びると思います。
歩行は何百、何千回とするものです。
その回数だけ膝を思いっきり伸ばし続けると、、、、、。
膝の負担は計り知れないですね。
どうしたらいいですか?
原因はわかったけど、どうしたらいいの!
多分、毎日歩行をすると思いますので早い事とりかかった方がいいですよね。
以下の記事で外反母趾のメカニズムととりあえずどうしたらいいか。
簡単な自主トレを載せています。
参考にして頂ければ嬉しいです!
まとめ
外反母趾になると小指側に体重が乗り、歩行時に後ろ足がでなくなり、蹴り出しができなくなる。
更に推進力が無くなった為、身体を前のめりにして前方へ歩く事を可能にしているとご紹介させて頂きました。
身体を前のめりにする姿勢は膝を伸ばしきる事に繋がる為、何百何千と歩行をする事で膝の痛みに繋がっているパターンでした。
本日もありがとうございました!
参考文献
- 丸山仁司,考える理学療法評価から治療手技の選択,文光堂,2004,372p
- 熊井司,外反母趾痛み・変形自力で克服!,文響社,2022,143p
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