猫背・肩の痛み・肩が緩いなど -広背筋-

痛み
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肩が弱い人の中にはこの広背筋が弱い方が居られます。

この広背筋は肩の安定性を手助けする役割もあります。

基本的に、関節は緩くなり動きが必要以上に大きくなった所に痛みが発生します。

 

ジムや、スポーツトレーニングをされている方もベンチプレスの様な前面の筋肉は鍛えています。

一方、背中に付いている筋肉は全く鍛えていない方も多々聞かれます。

今回はそんな背中側の筋肉をご紹介させて頂きます。

 

この記事を書いた人

小走り

大阪生まれ。奈良育ち。
理学療法士。総合病院で約4,000人の外来・入院・在宅訪問の患者さんのリハビリを実施。健康や痛みには靴が欠かせない事に気づく。医療用インソールの取り扱い認定を取得し、現在シューフィッターを取得する為奮闘中。

他にもこんな勉強してきました【修了証等】

 

趣味はランニング、映画鑑賞、投資、嫌いな食べ物はありません!

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概要

広背筋 latissimus dorsi こうはいきん

背中の下半分を覆う広い扇形の筋である。腋窩の後壁を構成する。

(渡辺 2010: 242)

実にシンプルな説明文ですね。

でも、多分これから載せる図のイメージにはならないと思います笑

 

どのような場面で使用される?

手を自分のお尻に持っていく

先程の概要で紹介させて頂いた図を見ると背中から腋の下を通り腕の前に付きます。

その筋肉をロープの様に見立てた時、背中側から下へ引っ張ると腕は後ろに動きます。

勿論、お尻へ持っていくには他の筋肉も作用しますが、この筋肉は大きく関わる事になります。

 

腕を下に向かって押し下げる

先程のロープの例で行くと、下に引っ張ると腕が下方向の力になります。

それに加え、肩甲骨の下の角(下角)にも付着していますので、肩甲骨も一緒に引き下げます。

そうする事で腕と肩甲骨をまとめて下方向へ引っ張り、肘や手で物を下に押すことができます。

具体的な例として

  • ボールを押しつぶす
  • 洗濯物など荷物をグイッ、グイッと下に押しやる

 

何かを把持し、身体を持ち上げる

先程と同じ筋肉の話をしているのですが、少しイメージが違う動きです。

先程の例は筋肉が骨盤の方向へ引っ張りました。

対して、この例は肩関節の方向へ引っ張ります。

具体的な例として

  • 鉄棒の懸垂
  • 何かによじ登る
  • 松葉杖
  • 椅子の座り直し
  • ロッククライミング

  

この筋肉が弱ると何が起こる?

肩甲骨を下方に引っ張る大切な機能があります。

これは肩を固定する能力の1つとして非常に大切な機能です。

これができなくなると肩甲骨は負けてしまい、挙上してしまいます。

挙上すると肩全体は上方+前方に行ってしまい、巻き肩へと移行します。

その正しい位置ではない所で腕を動かすと肩関節への負担は大きくなり痛みとなります。

 

まとめ

手で支えてお尻を持ち上げる動作をPush-Up(プッシュアップ)と呼ばれています。

座り直しなど何気ない動作で使われているので少しマイナーな筋肉です。

上肢がフリーの場合は肩甲骨を下に引き付けて固定する大切な機能も持ち合わせています。

これが働かないと負けてしまい肩甲骨は上に行ってしまいます。

猫背や巻き肩の原因の1つですので、該当する方はこの筋肉をトレーニングしてみてはどうでしょうか。

本日もありがとうございました!

 

参考文献

  • Donald A.Neumann(原著),嶋田智明、平田総一郎(監訳),筋骨格系のキネシオロジー,医歯薬出版株式会社,2010,618p
  • 渡辺正仁.理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のための解剖学,廣川書店,2010,396p

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